2014年はIoT(Internet of Things)、「もののインターネット」と呼ばれる変革の元年と位置づけられる年です。
「もののインターネット」という言葉は、あまりにも中学英語の直訳のようで、いずれ、何かふさわしい訳語に取って代わられることだと思いますが、その指し示している先は驚くべき世界の始まりと言っていいでしょう。
以前から、世の中を大きく変える要素として、センシング技術があると考えていましたが、その考え方の方向性は、いわゆるリモートセンシングや非破壊検査と呼ばれる、外部からうかがい知れない地中や建物の中といった世界を、どのように覗いていくかというものでした。
しかし、今日のIoTで考えられているものは、現状で収集可能なあらゆる情報をトータルとして蓄積し、ビッグデータ解析や予測技術を活用することで、知覚し得なかったさまざまな情報を推測してしまおうという斬新な発想に基づいています。
大量の情報を有機的、かつ、リアルタイムに分析活用することで、想定外を想定する、そういった世界を生み出そうとするチャレンジのように思えてきます。
ZDjapan 2014年1月1日掲載記事より
http://japan.zdnet.com/cio/sp_14iot/35042062/