最近の円安と中国からの観光ビザの発給要件の緩和によって、今年の春節時期の国内観光地は、どこも大量の中国からの観光客であふれかえったことは、報道などでもご存知のことでしょう。首都圏や、関西圏の繁華街は、いずこもお祭り騒ぎである意味あふれかえっていました。観光事業に直接関わっていない一般の人たちについては、この春節騒動に眉をひそめたり、中国人観光客の傍若無人ぶりに批判的な声も聞こえてきたりはしていました。
ただ、観光ビジネスが国内の景気にプラス要因となる程度は、決して低いものではありませんし、鉱物から農産物、果ては労働資源すら多くない我が国において、残された数少ない資源が観光資源である限りは、今後、観光立国を政策として進めていかなくてはならないことは火を見るより明らかなことです。
ただ、観光ビジネスが国内の景気にプラス要因となる程度は、決して低いものではありませんし、鉱物から農産物、果ては労働資源すら多くない我が国において、残された数少ない資源が観光資源である限りは、今後、観光立国を政策として進めていかなくてはならないことは火を見るより明らかなことです。

ましてや、もう一昨年になりますが、2020年の東京オリンピック招致に成功した当時、滝川クリステルさんの「O・MO・TE・NA・SHI」のフレーズを、これこそが日本人のおもてなしの精神の神髄とまで賞賛したわけですから、自分たちの多少の不便や不自由を堪え忍んでも、遠来の客を歓待することこそが、おもてなしのこころというものだと再認識しなくてはならないでしょう。
多国籍・多言語対応の必要性
もっとも、訪日外国人の増加は、春節の時期の中国からの来訪者に限ったことではありません。確かに、中国本土からの来訪者は、一時期の低迷期をのぞいて、右肩上がりの増加し続けています。大阪の中心街、心斎橋界隈では、片側4車線の道路の2車線を観光バスの駐車でふさがれるという光景も年中行事であり、それほど珍しくありません。また、来訪する相手国も、中国本土が圧倒的に多いとはいいながら、沖縄や九州方面には台湾からの観光客が多いという傾向も出ています。もちろん、その他のアジア、オセアニア諸国、欧米からの来訪客も増加傾向にあります。
先日の春節時期や、やはり、日本での買い物が来日の主目的である中国本土からの来訪客への対応のため、家電量販店や百貨店、ドラッグストアなどでは中国語に対応できる社員やスタッフを増員して対応したようですが、今後、観光地や観光施設、飲食店や宿泊施設などでは、それ以外の多国籍・多言語への対応も不可欠となってくることは間違いありません。

当然、国を挙げての外国語教育などもテーマになってくると思われますが、長年、外国語を苦手としてきた日本人の気質からして、それほど時間がない中での対応としては、教育だけでは対処しきれないと思います。そこで登場するのがITです。すでに、スマートホンなどを介して、観光などの分野に対応したリアルタイムでの多言語翻訳昨日などは実用段階に近づきつつあります。今後、このブログや、サイト上でも、多国籍・多言語対応ソリューションについて取り上げていきたいと思っています。
「QR Transtrator」(QRトランスレータ)
今回、そういったソリューションのひとつとしてご紹介するのが、「QR Transtrator」(QRトランスレータ)というQRコードをベースとした多言語対応案内ソリューションです。
「QR Transtrator」(QRトランスレータ)は、すでに関西国際空港などでも導入されているものです。関西国際空港では、これまで、英語、中国語(簡体中文)、韓国語に対応した案内板はありましたが、それ以外の言語には対応できていませんでした。「QR Transtrator」(QRトランスレータ)は、日本で生まれたQRコードを利用し、スマートフォンでQRコードを読み取ると、そのスマートフォンが設定されている言語を識別して、対応するWebサイト上の表示言語を、スマートフォンと同じ言語で表示するという仕組みになっています。

QRコードの横に、対応する言語の国旗をシンボルとして表示したものを、案内する場所や印刷物などに掲示・掲載することで、そのQRコードをスマートフォンで読み取ると、画像と案内文が表示されるという仕組みです。QRコードを一度作成するだけで、画像や案内文は、管理画面からいつでも差し替えや修正が可能ですので、維持管理はきわめて簡単です。
aspサービスで、コストも、QRコードあたり月額500円~1000円とリーズナブルですので、小規模な導入から初めて拡張していくことにも対応できています。