コープソリューション2017年7月1日号掲載
ネットの世界のマーケティングやプロモーションに関わる話題として、永遠のテーマともいうべきものが「リーチ」と呼ばれる顧客への到達、簡単に云ってしまうと、顧客とどうやってつながるか、というものです。
この古くて、いまだに新しいテーマについて生協の立場から考えてみましょう。
元来、会員制の組織である生協の場合、連絡先は云うに及ばず、宅配を利用してもらっていれば、毎週のように直接のコンタクトの機会があるという、他業種から見ればとてつもなくうらやましい環境にあると云って間違いないでしょう。
しかし、環境の変化は、その直接のコンタクトの機会を奪う一方で、仮に機会はあったとしても、本当に必要な相手に必要な情報が提供できるかというと、担当者の個人的力量というとらえどころのない障壁によって、思うように行かないのも事実です。
毎週、週刊誌を超える分厚さのカタログを届けていても、ほとんどは全員一律の内容であり、そのどれほどが目に留まっているかは定かではありません。
一方、ある程度の仕組みの整備は必要ですが、ネットであれば、任意のタイミングで、分類した相手に「リーチ」することが可能です。
このネットからのリーチについては、いくつもの手段があると云われています。
今回は、パソコンはひとまず置いて、スマホを中心に考えてみます。
王道はメール・メルマガ
一時期、SNSやLINEの浸透に伴って、メールはもはや過去のものという風潮がありましたが、いまだにしぶとく生き残っています。その理由としては、TwitterやLINEほどリアルタイムにこだわらないリーチについて云えば、メールの確実性や情報量の多さは魅力です。また、スマホの普及によって、メールもまた着信がすぐに確認できる即時性を取り戻したこともあるのかもしれません。
最近は、スマホに格安SIM(通話カード)を入れているひとも多くなってきており、ドコモやauなどの、携帯電話時代からのキャリアメールではなく、パソコンのメールをアプリで受信するという使い方も増えてきています。
アプリがあればプッシュ通知
スマホを前提としたリーチの手段として、忘れてならないのがプッシュ通知でしょう。スマホ向けにアプリを提供している生協も多くなっていますが、アプリならではの機能で、メールの代わりにアプリがメッセージを受信してくれるものです。アプリの起動の有無にかかわらず、メッセージを届けることができるので、強力な即時メッセージ機能になります。
さすがに電源オフや機内モード時には届きませんが、次に通信が可能なタイミングで再送することもできます。
メールは、メールアドレスがわかっていることが前提ですが、プッシュ通知は、アプリがインストールされていれば一斉通知は可能です。もちろん、メール同様、個人が識別できると、個人に向けた個別のメッセージや情報が送れることは云うまでもありません。
最強はショートメッセージ(SMS)
そしてもうひとつ、おそらくスマホを相手にした場合、これが最も強力なメッセージ通知手段と云えるのではないかというのが、SMSです。ショートメッセージサービスの略称で、携帯電話時代から各キャリアが自社端末向けにサービスを提供しています。
特徴は、短文であることですが、最近ではサイトのURLが送れることから、情報量は無限に広がっています。
何よりの強みが、電話番号がわかっていれば、メールアドレスがわからなくても、アプリがインストールされていなくても届けることができるという点です。
メールの不達で悩むメルマガ担当者にしてみればまず変わることがない携帯電話番号であれば、着信の確実性は格段に上がります。
ただ、SMSの最大の欠点は、電話代(通信費)がかかること。携帯電話会社を経由することから、個人でスマホから配信しても1通3円ほどかかります。外部から一斉配信のシステムを利用すると、1通15円というのが相場です。
これでは、日常的なメルマガの代わりというわけにはいきませんが、特に重要性、緊急性が高く、絶対に知らせたい場合向きでしょう。
このようにスマホを相手にした「リーチ」の手段は幾通りもあります。適正や目的に応じた手段を選択することで、より組合員との連携を強めることを考えてはいかがでしょうか。
ネットの世界のマーケティングやプロモーションに関わる話題として、永遠のテーマともいうべきものが「リーチ」と呼ばれる顧客への到達、簡単に云ってしまうと、顧客とどうやってつながるか、というものです。
この古くて、いまだに新しいテーマについて生協の立場から考えてみましょう。
元来、会員制の組織である生協の場合、連絡先は云うに及ばず、宅配を利用してもらっていれば、毎週のように直接のコンタクトの機会があるという、他業種から見ればとてつもなくうらやましい環境にあると云って間違いないでしょう。
しかし、環境の変化は、その直接のコンタクトの機会を奪う一方で、仮に機会はあったとしても、本当に必要な相手に必要な情報が提供できるかというと、担当者の個人的力量というとらえどころのない障壁によって、思うように行かないのも事実です。
毎週、週刊誌を超える分厚さのカタログを届けていても、ほとんどは全員一律の内容であり、そのどれほどが目に留まっているかは定かではありません。
一方、ある程度の仕組みの整備は必要ですが、ネットであれば、任意のタイミングで、分類した相手に「リーチ」することが可能です。
このネットからのリーチについては、いくつもの手段があると云われています。
今回は、パソコンはひとまず置いて、スマホを中心に考えてみます。
王道はメール・メルマガ
一時期、SNSやLINEの浸透に伴って、メールはもはや過去のものという風潮がありましたが、いまだにしぶとく生き残っています。その理由としては、TwitterやLINEほどリアルタイムにこだわらないリーチについて云えば、メールの確実性や情報量の多さは魅力です。また、スマホの普及によって、メールもまた着信がすぐに確認できる即時性を取り戻したこともあるのかもしれません。
最近は、スマホに格安SIM(通話カード)を入れているひとも多くなってきており、ドコモやauなどの、携帯電話時代からのキャリアメールではなく、パソコンのメールをアプリで受信するという使い方も増えてきています。
アプリがあればプッシュ通知
スマホを前提としたリーチの手段として、忘れてならないのがプッシュ通知でしょう。スマホ向けにアプリを提供している生協も多くなっていますが、アプリならではの機能で、メールの代わりにアプリがメッセージを受信してくれるものです。アプリの起動の有無にかかわらず、メッセージを届けることができるので、強力な即時メッセージ機能になります。
さすがに電源オフや機内モード時には届きませんが、次に通信が可能なタイミングで再送することもできます。
メールは、メールアドレスがわかっていることが前提ですが、プッシュ通知は、アプリがインストールされていれば一斉通知は可能です。もちろん、メール同様、個人が識別できると、個人に向けた個別のメッセージや情報が送れることは云うまでもありません。
最強はショートメッセージ(SMS)
そしてもうひとつ、おそらくスマホを相手にした場合、これが最も強力なメッセージ通知手段と云えるのではないかというのが、SMSです。ショートメッセージサービスの略称で、携帯電話時代から各キャリアが自社端末向けにサービスを提供しています。
特徴は、短文であることですが、最近ではサイトのURLが送れることから、情報量は無限に広がっています。
何よりの強みが、電話番号がわかっていれば、メールアドレスがわからなくても、アプリがインストールされていなくても届けることができるという点です。
メールの不達で悩むメルマガ担当者にしてみればまず変わることがない携帯電話番号であれば、着信の確実性は格段に上がります。
ただ、SMSの最大の欠点は、電話代(通信費)がかかること。携帯電話会社を経由することから、個人でスマホから配信しても1通3円ほどかかります。外部から一斉配信のシステムを利用すると、1通15円というのが相場です。
これでは、日常的なメルマガの代わりというわけにはいきませんが、特に重要性、緊急性が高く、絶対に知らせたい場合向きでしょう。
このようにスマホを相手にした「リーチ」の手段は幾通りもあります。適正や目的に応じた手段を選択することで、より組合員との連携を強めることを考えてはいかがでしょうか。
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